十円均一

ワンコイン怪文書置き場

コスプレマンガから過去を振り返る

アバン

最近創作欲が湧いてきたかなーと思ってきたので気持ちの整理に。
あと、ナチュラルに存在忘れてたのでたまには更新しようと思った。

マンガにハマった

12/25まで全話無料!
オタクたちのアツーいコスプレ話!!
2.5次元の誘惑!!!!
(ただし初っ端からお色気120%である)

shonenjumpplus.com

というわけで、Twitterにてオススメされてるのにホイホイされて無料で読んだところ、こりゃあ手元に欲しいと思って電子書籍をポチりました。
しかしそれで達成感が湧いてしまって読んでない……なんてこったい!
いや、あの、一気に読みたいから活力をためてるとこなんですよね(ろくろ)!

開幕突然、マンガの話をしたわけですが。
最近徐々に浮上しつつある創作欲の着火剤がいくつかありまして、そのうちのひとつがこちらになります。
内容は一言で言うと(冒頭にも述べましたが)「コスプレ」です。
とある2次元キャラを溺愛するぼっち漫研部所属の主人公のもとにやってきたのは、その2次元キャラを同じく溺愛する後輩女子!
彼女の夢はセクシー系(ぼかし)なコスプレ写真集を作ることで、つまり推しキャラのコスプレを拝めることになった主人公と後輩女子のてんやわんやな日々なはじまったのだった……!
というのが十円ぷれぜんつなあらすじ。

……ストーリー書くと嘘ではないんだけど、読んだとこから考えると、序盤は大分ラブコメしてるなあなんて思ってしまった。
いや、掴みとしては最高だし、その後に主人公にひっそり片想いしている幼なじみ系女子が出てきたり、コスプレ四天王とされている方が1人2人と出てきたり、キャラがなんともまあ魅力的なのですが!
どっちかというと、これまた冒頭にも述べたような「アツい」という展開が自分には刺さりました。

コスプレについて(個人談)

この作品のメインヒロイン、後輩女子ことリリサはコスプレが好きです。
2次元のキャラを3次元に表すことで夢を与えれる(意訳)、なんてことも言っております。
すごくファンにも同士にもウィンウィンなことを言っててすごいなって思います。

が、実は当方、コスプレというものに苦手意識があります。 潜在的なものかはわかりませんが、むかーしむかし、ぴくしぶなんてものも知らずにひたすらYahoo検索を叩いていた頃。
好きな作品で検索をかけるとアニメ絵や二次創作絵に混じって人間の写真が出てきたのです。
自分は公式主義というか、公式絵史上なところがありまして、今でこそ多少マシになりましたが、昔は公式絵風ではない二次創作作品を見て何が楽しいの? と思うくらいには、多様性がありませんでした。
そんな感性を持つ人間からしたら、コスプレなんてまさに望んでもいない検索結果のひとつ。
今も、絵が見たいのに検索をかけてコスプレが出てきた時は申し訳ないと思いながらミュートをしております。

たしかに、すごい、原作っぽい! って思うコスプレはあります。
それと、自分自身を着飾って、なおかつ時として性別をも超越する技術は感服しております。
でも、心のどこかで検索には出ないで欲しいなあなんてことを思ってしまうのも事実で……毎回マイナス検索するほど気が回らないものぐさなのもいけないんですけど。
同じ類で、BLとかGLも苦手です。
ただ、苦手=嫌いという訳ではなくて、正確には嫌いと主張してしまうことが申し訳ないし、文化として否定したいわけでもないので、このへんはすごくモヤモヤしてます。

誰かが言っていました。
「誰かの好きは誰かの地雷」
この言葉を知ってから、より一層否定をしたくないなと思うようになりました。
自分は、BLとかコスプレとか苦手だけど、単に自分が苦手なだけなので、そこはNot for meだね、あなたは楽しんでねってスタイルを続けてます。
まあ人間関係がマイナスに近いので、わりと自分の中の自分……インナー十円との対談だったりするわけですが。

そういった経緯で、コスプレはあまり得意ではなく、なおかつ2.5次元の誘惑でリリサがコスプレをする、となった際も、はいはいお色気お色気と思っていました。
……まあ実際リリサ自身もえっちな女の子が好きなので、そこは設定上そうならざるを得ない反応だったかもですが(?)
けれども、その後の主人公の反応を見て、まあマンガの演出というのもあるんですけど、コスプレって見る側も着る側も幸せにするんだなあって痛感しました。

マンガの中のコスプレって描写だから、実物のそれとは結びつけにくいだろうし、当方のコスプレの苦手意識がまるっと変わったわけではないのですが、コスプレに関する数々のドラマを見て、自然とコスプレっていいな……と思えるくらいにはやられてしまいました。
WEBのとある話(おまけ?)で、モデルさんがコスプレしたリリエル(主人公とリリサの推し)を見た時は、うーんまあ……コスプレってそんなんだよねと現実に戻ってしまいましたが。
なんかこう……テープとかが安っぽく見えて……。
すまん……界隈詳しくないのに評論して…………。

オタクは色々隠しがち

話が大幅に逸れたけど、最初からガードレールの外走ってるから問題なし!
つまりこの話はコスプレをするんです(2回目)!
そして、好きだからコスプレをするんです。
それはイチ読者としても否定したくないし、リリサの熱意と葛藤を見ていれば応援したくもなります。

しかし、主人公の所属する漫研部。
色々あって廃部回避のために、活動レポートを提出することになりました。
あっ今更だけどネタバレはそんなにしないつもりです!
主人公たちは読み聞かせボランティアに参加し(リリサはコスプレで参加)、それをレポートとして提出しようとしましたが、直前になって取りやめてしまいます。
その理由が「ウソをついているから」というもの。
たしかにリリサはコスプレをしたけど、普段からこんなボランティア活動しているわけではないし、目的としていたのはコスプレ写真集を作ってイベントで売ること(意訳)です。
だから、今度イベントに参加して、そのレポートを提出する、と。

この展開を見た時、正直なところ、ウソはウソだけど、そこまでするかあと思ってしまいました。
だって学校にオタクイベントのことを赤裸々に告白するんですよ?
自分が通っていたのはオールオブ田舎の学校でしたので、部活のレポートとか研究会とかいう存在もなかったと思います。
が、校長が見るならそれは、なんというか、場を弁えないといけない気がするじゃないですか。

……というとこまで書いて、内容確認のために一気に読み返していました。
いやたまんねえなこのマンガ!
もはや麻薬。

時を戻そう。
世間に認められるものではないと知りながら、けれども自分たちはコスプレをしているのだから、それを偽って報告したくはない、というのがリリサたちの主張です。
結果として、そのイベントのレポートは受理されたものの、リテラシーの低い者たちから悪意のある嫌がらせを受ける可能性があるとの校長の配慮から、リリサが身バレするようなことにはなりませんでした。
正直、生徒会長といい校長といい、めちゃくちゃ多様性を重んじてくれる人達でいい世界だなと思ったり……。
けれども、ネットやSNSで情報拡散が容易となっている今は、頭の固いフェミなんかもわんさかおります。
オタク趣味は隠さなきゃと潜在的に思ってしまう背景も、そういった偏見の目がリアルでもネットでも大いにあるからだと思うのです。
いやネットは一部の層がギャンギャンするだけかもしれませんが。

気軽にネット配信などでアニメが見られるようになったり、幼年期にアニメに親しんだ世代が大人になったりと、オタクを名乗るハードルに関しては以前に比べて随分下がったのかなと思っています。
がしかし、本家を受け身で浴びることと、二次創作に身を投じることは別の問題です。
統計的に調べたわけではありませんが、創作する人は見る人に比べると断然少ないのは言わずもがなですし、マンガ小説コスプレグッズと細かく切り分けるとまあまあまあそれはそれはそれはな人数になると思います。
思うだけなのでガチかはわかりません。

私が本家史上なことがベタな例だと思いますが、世の中には作品が好きだからと言って、その二次創作作品が好きになる保証なんてどこにも無いわけです。
けれども、全く見向きもされないのが当然なのかと言われるとそうでも無いと思います。
だって二次創作って本家をもとにした作品ですから、作る人の分だけの表現があるはずで、ガイドラインを守っていれば節度のある賑わいが許されるジャンルだと思うのです。
そういう意味では、実写映画だってある意味二次的な創作物じゃないかなーと思ったりしてしまいます。
(公式作品だけど)
よく、実写映画は本家と全然話もキャラも違うってコメントありますが、3次元に落とし込むことの弊害と、キャストさんに寄せすぎた改変が主な原因だと思うので、新たな客層を引き込むためには有用な手段ではないでしょうか。
というかこれも、ある意味オタク側が公式史上だからこそ起こる批判な気がします。
ベクトルちょっと違うかもだけど

そもそも個人プレーが好きだったり人と絡むのが苦手なオタクが世の中多いと思いますし、自分もその中の一人です。
正直、隠さなきゃいけないほど恥ずかしいものを好きだと言いたくはないです。
でも、やっぱり好きなものを好きと言うのは勇気がいります。
なのでこうして、マンガを読んで勇気を貰ったりしているのです。

自分がどう思っているのか

イベント参加したあたりからジャンプの波動がつよつよになっております、2.5次元の誘惑。
序盤の大きな壁のひとつともいえる、四天王753との邂逅。

この周辺はかなり刺さりました。
753自身はコスプレとコスプレイヤーを愛しているけど、周りはそうではない。
というのも、人気になった反面アンチも沸いて、自分は愛されていないんだと感じていたから。
けれども、ネットの悪意あるコメントこそ気づいていたものの、リアルではそんな言葉を吐かれるどころかみんな良心的なのだということを共同の更衣室で753は知るのでした。

753自身はコスプレイヤーを愛していると思っていたけど、周りは自分のことを嫌いだと決めつけていたのだと。
すごく単純なことだけど、気軽に検索すれば人の本音らしきコトバがずらずら出てくるネットが身近になったからこその弊害だと思います。
この、「決めつけていた」ってところがわりと無意識に多くの人がやっている行為なんじゃないかな~と個人的には感じています。

自分は、過去にメンタルよわよわになっていた時、WEBのカウンセリングを受けました。
そこで自分は、「なんて自分はダメなんだ」「他の人はちゃんとしているのに」「自分なんて」みたいなひたすらネガティブなことを言ってた気がします。
当時の文章は読み返すのも恥ずかしいので8割がた想像です。
そんでもって、カウンセリングの先生が言ったのは「自分を責めないで」「人がどうではなく、あなたがどうしたいかを考えて」ということでした。
正直、その言葉だけで我に返ったので、その後の相談的なものは(わりとメンタル回復してたのもあって)義務感が強かったです。
自分は人に言われて初めて、「自分が苦しんでいるのは人と比較しているからだ」ということに気づきました。
つまりは「あの人はああだから、自分もこうあるべき」と決めつけていたんです。
なので、753の独白に、わかるーーってめちゃくちゃペンライト振ってました。

生きる上である程度の常識は教えこまれるし、模範となる行動も自ずと刷り込まれます。
それはまあ、コミュニティを形成して生きる生物としては当然かつ仕方の無いことなのかもしれません。
しかしながら、あるべき姿というのに囚われすぎると理想と己の乖離に悩むだろうし、病むことも多くある気がします。
であればどうするのがいいか?
ぱっと思いつくのは「強い自我を持つ」ことと「周りを無視する」ことかなと。
根底にあるのはどちらも、「強い思い込みから自己を守る」ってやつですけどネ。

メンタル系のブログとかSNSの発信とか多くなってる今、そういうコツはいっぱいあるでしょう。
探すの面倒だしアフィを注入したくないので調べないし載せませんが。
究極、思い込みを減らせば、過度に変に病むことは減るはずです。
思い込みというのは、他人はこうだからこうしなければならない、みたいな他人基準の正解。
自分の人生なんだから自分ファーストで考えた方がいいよ!
だってその他人の人、別に自分にとってそんな有益な存在じゃないでしょ?
1000万円くれないでしょ?
極論ですけど、他人なんてそんなもんだと思います。
……ここまで読んで、そんなことないもん! て方がいるなら、その方を大事にしてやってくださいな。

と、長々書きましたが、そういう経緯で自分は一次創作、またやりたいなあなんて気持ちがふつふつと湧いてきたわけです。
マンガパワーすげー!

自分を責めるのは最も楽な贖罪である

なんか今勝手に考えました。
すごく厨二ぽくて恥ずかしいな!
でも、今まで悩んでいたことの答えはこれかもしれないなと思っています。

ちなみに、過去に自分がなにをやったかというと、

  • 「うちよそ」を提案しておきながらその予定を流した
  • 頓挫しておきながらまた「うちよそ」に誘った
  • そのくせ他の人とは「うちよそ」をした

こんな具合です。
補足しておくと「うちよそ」というのは、一次創作のオリジナルキャラ同士で親密な関係を築く……みたいなものです。

客観的に見てもクズに見えるように書きました。
実際自分が悪いのは分かっているので。
しかしながら、その界隈を去る時に、色々迷惑をかけた方に謝罪のメッセージを送ったところ「許してくれると媚びているような姿勢を感じられる」と言われ、その方とは既に音信不通です。
ネットだから音信不通もなにもないけど。
そういう背景で、自分はどうしようもないクズだなあ、こんなクズが人を傷つけておきながら創作活動を楽しむなんておかしいよなあってずーーっとじめじめしていました。
たまにぽよっと楽しくなりましたが、我に返って自分なんか……とぶちぶちしてるのがデフォでした。

つまるところ、自分は本来なら「そいつ今頃パンケーキ食ってるよ」のパンケーキ食ってる人間なんです。
全員食ってる場合じゃなかった。
いや、もちろん比喩ですけど。
人を不幸にしておきながら、断捨離した自分は過去を忘れて楽しむなんて卑怯な真似をするのはその方に申し訳なかったので。
なので、創作活動をちらっと再開しようかなとする度にそのことがフラッシュバックして手付かずになりました。

でも、悲しいことにそれはもう5年くらい前の話なのです。
時間が経てば嫌なことでも詳細は忘れます。
なんか……メッセージで辛いことを言われたけど、もうあんまり内容を覚えていません。
年数経ったから忘れていいという訳ではないと思いますが、正直、過去に固執しすぎてるな? と思いました。
ぶっちゃけ、いくら私が約束を2、3回ぽいぽいした薄情な人間であっても、所詮ネットの海にいるひとりの人間です。
向こうは殺したいほど恨んでは無いのでは?
というか、こっちが悩むほど向こうは今も自分に怒りメラメラしているのか?
と我に返りました。
ぶっちゃけ年の力だとは思います。
でもそれくらいのことがなければ、こういった結論にたどり着けなかったのはちょっと重症だったかもしれません。

たしかに自分は己が持ちかけた約束を平気で無下にするクズ人間です。
なのでそれからというもの「うちよそ」はやりたいとも主張してませんし、勝手な約束も取り付けてはいません。
その方が自分を恨むことで活力になるならそれで良いですが、自分が再び創作活動を始めることで気分を害すのなら、その光景を見ずにひっそり立ち去って欲しいと思います。
正直、過去の話を今蒸し返されても、私は薄情な人間ですので、よく思い出せない当時のことについては弁明のしようもありません。
嫌な話は水に捨てて、おまけに私のことも忘れた方がお互い身のためかと思います。
というか向こうはとっくにこっちのこと忘れてる可能性もあるので……そんなにビッグな悪業したわけでもないですし。

そんなわけで、自分を責めるというとっても簡単で独りよがりな贖罪はこれで終わりにしたいと思っています。
これも、「あの人はきっと恨んでいる」といった強い思い込みから始まったことだと思います。
自分はどうしたいかを考えたとき、嫌なことより好きなことを考えたいが優先してしまうので、これからはより一層人に関わらぬよう孤独に創作活動続けたい所存です。
孤独死まっしぐらだぜ!!
……それはそうとして、個人サイト作りたいなあ。

総括

マンガはいいぞ!
からの自分語りかよ!
もともとそのつもりだったので許して欲しい。
フェイクも混ぜたので特定されないとは思ってますが、気を抜くと詳細を書きそうになって怖い怖い。

それはさておき2.5次元の誘惑はいいぞ!
さっき読み返したらコミックだから修正抜きで結構お色気要素強かったぞ!!

いやはやしかし久しぶりに長文書いてスッキリした!
脳みそのデトックスに良いかもしれない、ブログは。
しかしながら絶賛小説が難産なところで、エタに片足引っかけてるので、年内には蹴りをつけたいでございます。

以上!